南宮大社の主祭神・金山彦命(カナヤマヒコノミコト)は、伊勢神宮・天照大神の兄神とされる大御神にあたり、非常に由緒ある神社。“金山”という名前から、金運上昇のご利益があると共に、全国の鉱山、金属業の総本宮として信仰を集めている美濃国一の宮です。
美濃の国は古くから刀鍛冶が住んだとされる地です。そんな土地柄と、金物の神様を祀っているということから、南宮大社にはたくさんの刀が奉納されています。中でも、岐阜県内随一の名刀と言われる、三条宗近(国重要文化財)が所蔵され、毎年文化の日(11月3日)に一般公開されています。
そして、南宮大社が位置するのは、「天下分け目の関ケ原」として有名な“関ケ原”のすぐそば。実は、関ヶ原の合戦の際、社殿は一度消失してしまいましたが、その後憲長5年、三代将軍徳川家光によって再建されました。木々の緑に囲まれた荘厳な社殿は、全十五棟からなり、現在そのすべてが国の重要文化財に指定されています。
有力な武将に崇拝されたこととや、すぐ近くで関ヶ原の合戦が行われたということで、勝負事にご利益があるとされ、入試や必勝祈願のたくさんの人が訪れています。関ヶ原跡地も近いので、南宮大社を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。